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4月17日

2020.04.17 Friday 17:50 | comments(0) | kpmi0008

『新型コロナ対策は、日本人の死亡率が低い要因を更に伸ばすこと』

 今日は、新型コロナウイルス対策の第7弾として発信しようと思います。
 掲載した地図の原図は、昨日(4月16日)に更新されたものであり、「人口100万人あたりの死亡者数」が国別に集計され、段階的に色分けされています。濃い色で表示されているほど死亡率が高いことを意味しています。

 日本の場合、人口100万人あたりの死亡者数は、今も1人以下という割合で推移していますが、スペインやイタリアでは日本の数百倍以上の高い死亡率になっています。なぜ、死亡率が国によってこれほどまで異なっているのでしょうか? これは、誰もが疑問に思うことであって、その答えこそが、最善の新型コロナウイルス対策になることでしょう。

 では、日本における死亡率が桁違いに低いのは、日本の医薬品が優れているからでしょうか?
 これは、明らかに違うと言えます。新型コロナウイルス用の医薬品は今のところ存在しないわけです。また、市販医薬品のNSAIDsでさえも、新型コロナウイルスの感染があった場合には死亡率を高めることになります。これらのことは、少なくとも新型コロナウイルスに対しては、今後も医薬品に期待しなくても良い、ということを意味しています。そろそろ、医薬品信仰から離れるべきではないでしょうか?

 日本における死亡率が桁違いに低いのは、日本に優れた人工呼吸器や優れた人工心肺装置があるからでしょうか?
 これも違うでしょう。少なくともその段階にまで重症化した場合は、救命技術の国ごとの大きな差異は無いと考えられます。他の疾患の場合にはICUによって助けられる命は多いかも知れませんが、少なくともこの新型コロナウイルスによる重症患者の命を救う手段にはならないということです。

 日本における死亡率が桁違いに低いのは、消毒が行き届いていたり、衛生管理が行き届いているからでしょうか?
 同じ日本国内であっても、やはり都市部ほど死亡率が高まります。また、世界最高レベルの感染症対策を行っている病院でさえも、新型コロナウイルスのクラスター感染が発生しています。従って、消毒や衛生環境などが優れているからではないと言えます。

 政府や行政の対応が良いからでしょうか?
 これは、感染の拡大に対しては何らかの影響があるかも知れませんが、死亡率の低さとは別問題であると考えられます。ましてや、対応が後手後手にまわっているのが現状です。そして、後に述べるような、非常に大切なことを忘れているのです。

 以上は、いわゆる近代文明によって為されているものです。医薬品、医療機器、衛生環境、政府や行政の対応などです。もちろん、これらに関わっておられる人々の頑張りには敬意を表さなければなりませんが、如何せん、良い結果が出ていないのです。日本における死亡率が桁違いに低いのは、これらが優れているからではないのです。従って、これらに力を入れるぐらいなら、次に述べる部分を更に伸ばしていくことだと思うわけです。

 再び、問いかけをします。日本における死亡率が桁違いに低いのは、高齢者が少ないからでしょうか?
 これも違います。日本は代表的な高齢化国です。ただ、核家族化によって高齢者と若い世代との接触が比較的少ないことが功を奏しているかも知れません。ただし、核家族化は理想像ではありません。理想像は、都市化を避け、人口の密集地を作らず、多種類の植物に囲まれた地域に風通しの良い日本家屋を建て、自然に抱かれながら生活することです。例えば、ポツンと一軒家で自給自足の生活をしていれば、新型コロナウイルスとは無縁の生活になります。

 子どもの頃にBCGワクチンを打っているからでしょうか?
 これに関する結論は、BCGワクチンによって高められた自然免疫が効いているのだろうという解釈に落ち着いています。従って、これはワクチンが優れているというのでなく、自然免疫が高まったことが、マクロファージなどの食細胞の機能を高めたからこそ、新型コロナウイルスによる重症化が防がれたわけです。新型コロナウイルス用のワクチンが何種類か開発中ですが、免疫細胞の反応が高まり過ぎて危険な状態を生んでしまう危険性も指摘されています。従って理想像は、自然界にいる多種類の微生物と暮らすことによって、自然免疫を高めておくことです。都市化することは、微生物を遠ざけ、消毒という行為まで行わせてしまい逆効果になります。
 この基本的な免疫に関する問題を理解しない限り、これからも何度も同じ目に合うことになるでしょう。

 日本人は遺伝的に新型コロナウイルスへの抵抗力が高いのでしょうか?
 これはあり得るかも知れません。ただし、日本人と欧米人のDNA配列が異なるということではなく、有利に働いている遺伝子がどれぐらい発現するかが問題です。これは、後天的な修飾、即ちエピジェネティックな変化が大きなウェイトを占めています。従って、食習慣を含めた生活習慣の如何が大きく関わっていると考えなければなりません。そして、日本人のそれが、新型コロナウイルスによる重症化を防いだのだと考えられます。

 これまでの投稿記事に書きましたように、お茶を飲む文化がある事によって強力な抗ウイルス効果を手にしてこれたこと、或いは日本の伝統的な和食に使われる色々な種類の野菜や豆類や穀物、キノコや海藻、味噌や醤油や納豆などの発酵食品が、抗酸化力や免疫力効果を発揮してこれた事、水や空気といった生命の根幹になるものも豊かな自然環境によって無理なく手にする事ができた事などが新型コロナウイルスによる重症化を防いでいる主要因なのです。欧米食の強い地域ほど死亡率が高い事をみても明らかです。

 まとめますと、いわゆる近代文明によって作られる物や、為される行為は、新型コロナウイルスに対しては殆ど無力であることが判ります。間違っても、新規な特効薬を求めるようなことをしてはなりません。ウイルスとの戦いはそんな単純なことでは収まりません。今こそ、私たちは考え方を180度変え、日本人の死亡率が低い要因に着目し、もう一度私たちの本来あるべき生活とは何かを見出し、それらを更に伸ばしていくという方向性こそがこれからの最善の対策になり得るのだと思います。

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