山田所長ブログ facebook 杏林予防医学研究所

4月6日

2020.04.06 Monday 16:11 | comments(0) | kpmi0008

『音楽は、この世で最良の薬となる』

 予定していました定例セミナー(4/12と4/19)は、新型コロナウイルスの件で中止となりました。実は、そのセミナーのタイトルが音の持つ驚異の健康効果についてでした。セミナーが出来なくなった今、このFacebookを使ってでもお話ししたいと思い、その内容をupさせていただきます。

 結論を先に申し上げるならば、「ヘタな薬を使うよりも音楽を聴くことのほうが重要である」ということです。

 例えば、日常生活において次のようなことが、ありがちなのではないでしょうか?「少し熱があるみたい…。体もだるいし…。今日は仕事を休ませてもらって、安静にしておこう。そして、体温があまり高くなってきたら解熱剤を使おう」。

 他にも、「朝起きてから腰が痛い。とりあえず、消炎鎮痛剤を貼ろう」。「私は血圧が高いので、降圧薬をもらって毎日飲んでいます」。「おばあちゃんの認知機能がかなり低下してきた。」「仕事がうまくいかず夜眠れない」などなどです。一般的に、このような心身のトラブルの場合、「音楽を聴こう」という発想には滅多にならないと思われます。だからこそ今日は、音楽(或いは自然界の音)が想像以上に優れた治療効果を示す、ということをお伝えしたいのです。

 上述した中の、「体温が高くなっている」ときというのは、その多くは体が体温上昇を必要としているときです。即ち、免疫機能を高めたり、各種の代謝系に関わる酵素反応を速めたりする必要のあるときです。そのようなときは、視床下部から体温上昇の指示が下されており、末梢の各部位に連絡が届けられています。私たち自身も、一刻も早く全身の温度が上がるように配慮することが大切です。では、どうするのが最も良いのでしょうか?

 視床下部から体温上昇の指示が出ているにも拘わらず、実際にはすぐに体温が上がらないため、最初は寒気がするわけです。だからこそ、深部にまで届く熱エネルギーの素を全身に与えることが、最も有効な手段となります。その手段の一つとして、遠赤外線を思い浮かべる人が多いことと思われますが、あれは透過深度が浅いため、体表のみが最初に温められます。波長が長くなれば到達深度も深まりますので、マイクロ波、ラジオ波などの長波長の電磁波が有効になりますが、一般家庭には人体用の機器がありません。そして、それらよりも、もっと到達深度の深いのが、音波なのです。それなりの大きな音を全身で浴び始めると、全身の温度が確実に上昇していきます。

 「音の到達深度…?」と思われたかも知れません。例えば、部屋で大音量で音楽を鳴らしていると、その音が隣の部屋に洩れたり、壁が薄ければ隣の家まで到達することになります。それほど、音は伝わりやすいのです。鉄やコンクリートなどの重い物は振動しにくいため、遮音効果は高くなりますが、一般住宅用としてはデメリットも多いため、軽い材料を使って遮音対策がとられます。よく使われるのは、いわゆる「吸音材」です。では、吸音材によって吸音されたエネルギーはどうなるのでしょうか? 答えは、熱に変換されるのです。人体が音を浴びた場合も、同様のことが起こります。従って、体温を直ぐに上げたいときにも、これを利用するのが最も賢いやり方だということになります。

 さて、「腰が痛い…」という場合はどうなのか? 疼痛は、音楽を聴くことによって確実に減弱されます。その機序としては複数のことが考えられますが、一つは音楽によって血管径が25%程度拡張することが明らかになっており、血流増加によってブラジキニンなどの発痛物質が流されていくためであると思われます。この機序は、血管径が広がれば末梢抵抗も減りますから、「血圧が高い…」という人にとっても理想的な解決法になります。二つ目は、音楽を聞くことによって脳内麻薬と呼ばれている各種の物質(βエンドルフィンやドーパミンなど)の放出量が増えることが確認されており、それによる鎮痛効果が出ていると考えられます。

 「認知機能が…」という場合はどうなのか? これは、高齢者施設で音楽療法が普及していることからも解るように、音楽は、脳の広い活動領域の活動度が高めることができます。音楽を聴いているときは、人は音楽によって何らかの感情が生み出されたり、感情を大きく揺さぶられたり、或いは思い出が甦ったり、この上ない快感に包まれたりします。その過程において、脳は大いに刺激を受けることになり、認知機能を高めることに繫がります。

 また、上述しましたように、血管径が拡張することによって、血圧が下がった状態で血流が増すため、脳梗塞や脳内出血の心配は全くありません。これは、どんな薬も絶対に真似のできない、理想的な認知症対策となります。同じ認知症でも、特にアルツハイマー型の場合は、40Hzあたりの低周波の音が脳のグリア細胞に働くことによって認知症を改善する、という機序が確認されています。

 さらに忘れてならないのは妊婦や幼児期の子供達への脳への効果です。この時期に音楽に深く接した子供は例外なく心の優しい頭のいい子になります。

私が提唱する細胞環境デザイン学では、私達の細胞には音の振動に呼応する特別な受容体がほぼ全身にあり、私達が人生をより良く生きる為に音楽のある生活が、食事や運動と同じくらい大切だという事を学びます。実際、実践編として音楽療法を体験して頂いて、じかに体が熱くなったり血流が良くなる、腰が楽になるといった体験もして頂きます。

 今日のところは、「ヘタな薬を使うよりも音楽を聴くことのほうが重要である」ということを認識していただくだけでも、この内容をupした甲斐があります。新型コロナウイルスのために部屋に閉じこもらなければならない機会が増えているこの時期こそ、ぜひ、音楽を活用していただきたいのです。

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