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3月30日

2020.03.30 Monday 17:11 | comments(0) | kpmi0008

『先人の知恵はウイルス対策にも超有効』

 新型コロナウイルスの影響によって、気軽に外出することがますます難しい状況になってきました。しかし、そうかといって家に閉じこもっていると、自然の恵みが得られないため、心身の健康度もどんどん低下していきます。そのようなとき、お家の中で実行できる有効な対策の一つとして、私が取り入れている次のような事を提案させていただこうと思います。もちろん、これまでに述べてきた食事や運動、睡眠などあるべき正しい生活習慣を基本にして、これから述べることも付け加えていただけば、更に効果が上がるということです。

 その対策のポイントは、部屋の空気を乾燥させないように加湿すること、強い抗酸化作用をもつ成分を摂取すること、精神的に癒やされることによって副交感神経を優位にしてウイルスに対する免疫力を高めることの3つです。そして、これを一挙に実現できる方法が、“茶釜でお湯を沸かし、お茶を戴くこと”です。

 これが有効である理由の一つは、茶釜から出る湯気によって部屋の空気が加湿されることです。二つ目は、茶釜から発せられる音が、心を癒してリラックスさせることです。三つ目は、お茶腕から立ち上る湯気が直接的に呼吸器系を潤すことです。四つ目は、お茶から立ち上るお茶の香り成分が肺胞内の活性酸素種を消去してくれることです。五つ目は、お茶を飲むことによって、お茶に含まれる抗酸化成分が血中に入り、体内から抗酸化機能を発揮することです。

 上述した中で、二つ目に挙げた「茶釜から発せられる音が、心を癒してリラックスさせる」ことについて、もう少し具体的に紹介しておくことにします。掲載した写真の下段の2枚は、茶釜の内側の底が写された写真です。大抵の茶釜には、底に3個のコブのような突起が設けられていますが、これは「シュンシュン」というリズム感をもった湯の沸く音を効率良く出させるためであると云われています。このコブの大きさや配置によって、発生する水蒸気の泡の出方が異なってきますので、最も良い音が出るようにコブの形状が吟味されて決められているそうです。

 因みに、千利休は、湯の沸き加減によって茶釜から発せられる音を、温度が低い順に、「蚯音(きゅうおん)」「蟹眼(かいがん)」「連珠(れんじゅ)」「魚眼(ぎょがん)」「松風(しょうふう)」の5段階に分け、「松風」がお茶にとって一番よい温度だとしています。「松風」の由来は、「松林を風が抜けるときの音」にそっくりであることです。そして、この音を聞いたとき、人の心が最も落ち着くと云われています。

 茶の湯の世界は、自然の松林に風が通るときの音を茶釜にて再現しながら、その音を楽しみ、お茶の香気や味を楽しみ、人との関わりを楽しみ、それらによって心身共に癒やされ、ゆったりとした贅沢な時間を過ごす機会を作ることになります。しかも、それだけではありません。呼吸器系の粘膜を潤し、全身の酸化ストレスを解消し、総合的な免疫力を高めることで、今問題の新型コロナウイルスによる感染のリスクを下げる最も有効な防御法になりうるということです。大切な事はたとえ感染してもウイルスに負けない身体を作るという事です。

 病院にて人工呼吸器から流されてくる空気を吸っても、このような恩恵は得られません。対症療法的な医薬品を投与されても、それは交感神経を高める原因になれども、副交感神経を高めて免疫力を高めることにはなりません。私たちは、先人がやってきたことの意味や、その大切さを改めて見つめ直さなければならないのではないかと思います。

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