山田所長ブログ facebook 杏林予防医学研究所

2月7日

2020.02.07 Friday 16:13 | comments(0) | kpmi0008

『不自然なことをすると後からしっぺ返しが来る』

 前回のFacebookにupした白鵬関のスピーチの中に、「牛乳は飲みません」というフレーズがありました。牛乳は身体に良いものだと教えられてきた人たちにとっては、白鵬関の言っている事には賛同できないと思います。そこで、白鵬関のスピーチ内容を裏付ける事実の一端だけでも、今日、紹介したいと思います。

 「牛乳の味が好きなので、あくまで嗜好品として、個人的に少量飲んでいる」という人もいらっしゃることと思います。その人は、牛乳が健康に害を及ぼすことを知っている上での行為なので、ご自由にされたら結構だと思います。
 しかし、「牛乳は嫌いだけど、飲まされるから仕方なく飲んでいる」という子どもたちは多いはずです。この場合は、子どもたちに牛乳を飲ませる行為を、即刻やめなければなりません。
 また、「牛乳は健康に良いと言われるので、努めて飲むようにしている」という人もいることでしょう。この場合は、その人に正しいことを教えなければなりません。

 牛乳肯定説の人たちが主張することの内容で最も多いのが「カルシウムの摂取源として」です。その見返りとして、Ca:Mg=11:1のアンバランス・ミネラル飲料を飲まされることになり、骨粗鬆症や、特に血管の中膜硬化による動脈硬化を患うことになります。日本の栄養教育や医学教育では、例えばカルシウムとマグネシウム、及びカルシウムとリン、リンとマグネシウムなどの比率については教えていません。だからこそ、カルシウムの摂取量だけに注意を取られてモノを言うからこそ、ミネラルバランスを乱すことになるのです。

 個人名は出しませんが、ある医師が、「牛乳はモー毒?よみがえる「牛乳有害説」、でも、これって医学的には否定されているんですけど・・・。」などというタイトルでブログ記事を書かれています。要するに、牛乳は有害ではないと主張されているわけです。そして、牛乳有害説を述べている他の医師を批判しておられるのです。そのため、ここで少し採り上げさせていただくことにします。

 そのブログ記事中にはカルシウムについて触れている箇所がありますが、やはりCa:Mgなどの比率については眼中に無いようです。「医学的に…」と言えば人々が納得すると思っているフシが伺えますが、医学は、口から入れるミネラルのバランスなどについては勉強しません。自分に自信を持つことは重要かも知れませんが、医学が生命現象を極めているなどという奢りは即刻捨てて戴きたいと思います。

 少々キツイ言い方をしましたが、医学系論文を隈無く調査しても、生命現象の基本を学ぶことはできません。CaやMgは、どのような種類のチャネルやイオンポンプを通じて移動し、それらはどのような組織にどの程度分布しており、それらのイオンはどのような生命現象に関わっているのか、細胞内や細胞小器官内でどのように動くのか、どのような化学反応を起こし得るのか、どこにどのような形で蓄積しやすいのかなどなど、そのようなことは医学系論文には系統立てて書かれていません。「エビデンスが無い」と主張するのではなく、自らで生命現象を理解していく作業をしなくてはならないのです。

 牛乳中の成分について二つ目の例を挙げておきますと、必須脂肪酸であるリノール酸とα-リノレン酸の比率です。この話は何度もしてきましたが、大切な事なので、またさせていただきます。牛が、本来のエサである牧草を食べていれば、牛乳中のリノール酸:α-リノレン酸の比率は12:7程度になります。それは、緑色の牧草にα-リノレン酸を多く含むものがあるため、かろうじてα-リノレン酸の比率が保たれていることになります。しかし、市販されている牛乳を作り出している乳牛は、殆どが穀物飼料で育てられていますから、α-リノレン酸の含有比率は極端に低下しています。それに輪をかけて、パルミチン酸などの飽和脂肪酸が多量に含まれています。これを飲んでいると免疫反応や炎症反応のブレーキが効かなくなりますから、アレルギーが起こりやすくなり、炎症が収束に向かわないため発がんや、諸々の炎症性疾患に見舞われることになります。

 医学では、それぞれの必須脂肪酸の働きまでは学習するでしょうが、それらの比率についてまでは学習しないのでしょう。必須なのだから摂れば良い…という程度の解釈しかしていない人が圧倒的に多いように見受けられます。

 挙げ出せば切りがないので、もう一つだけにします。ヒトのミルク、即ち母乳には、200種類以上のミルクオリゴ糖が含まれていて、これは有用な腸内細菌を育成することに使われます。しかし、牛乳にはこれが殆ど含まれていません。そのため、牛乳を飲むと有用な腸内細菌が減少し、代わりに病原性を持った細菌が増殖してきます。おまけに、牛乳には食物繊維が含まれていませんから、これも有用な腸内細菌を減らす原因になります。

 医学では、抗菌薬を処方したときに、腸内細菌の代わりになる何らかの細菌が処方されれば、それはまだ気が利いているほうです。しかし、どのような腸内細菌がどのような栄養素によって生かされ、増やされ、それが人体におけるどのような機能を生み出しているかなどについては学習しません。せいぜい、何種類かのビタミンを作ってくれている…という程度でしょう。そのような浅い知識でもって「医学的根拠が無い」などと自信ありげに言わないでいただきたいのです。

 私たち人類は、この世のことを殆ど解っていないと考えておかなければなりません。一生懸命に調べたつもりであっても、ようやく氷山の一角のみを調べることが出来たという程度でしょう。「医学的根拠が無い」と言うのではなく、「自然の摂理はこうなのだから」と言うほうが、よほど的を射ていると思いませんか? ミルクは赤ちゃんが飲むものですし、牛乳は牛のお母さんが自然な状態で産まれてきた自分の赤ちゃんにあげるためのものです。なぜ、人間が強引に牛にミルクを出させ、それをヒトに飲ませなければならないのですか? なぜ、そのような行為を正当化しようとされるのですか?

 

 

 

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