山田所長ブログ facebook 杏林予防医学研究所

12月5日

2019.12.05 Thursday 13:57 | comments(0) | kpmi0008

『低体温も肥満もこれで解消できる』

 右上の子どもたちの写真は、学校法人ひかり幼稚園における1シーンです。子どもたちは冬でも裸のまま過ごしています。寒くないのでしょうか…? もちろん、裸になり出した初期には寒さを感じるのでしょうが、徐々に、それが当たり前の感覚になるようです。ちなみに、このような「裸教育」を行う幼稚園や保育園は、全国に増えつつあります。

 では、この子どもたちの体と、ぬくぬくと温かくして暮らしている大人の体は、一体どのように異なっているのでしょうか。実際のところ、大変多くのことが異なっていると考えられますが、最も決め手だと思われるのは、脂肪細胞における熱産生遺伝子のスイッチがONになっていることです。そのため、この子どもたちの皮下脂肪は、自ら発熱する暖房装置と化しているわけです。

 そもそも、脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類が知られていました。ただ、褐色脂肪細胞は肩甲骨の間など、ごく限られた部位にしか存在しません。しかも、赤ちゃんの頃は多いのですが、寒さをあまり感じないような生活をしている大人では、殆ど無くなってしまうことが多いようです。

 その後の研究によって、白色脂肪細胞も、長期にわたる寒冷暴露によって、褐色脂肪細胞のように熱を産生する細胞に変化することが明らかになりました。その変化した細胞が、「ベージュ脂肪細胞」です。この子どもたちの皮下には、ベージュ脂肪細胞が多数存在していることと思われます。一方、ぬくぬくと暮らしている大人の皮下には、相変わらず白色脂肪細胞だけが存在していると考えられます。ちょうど、掲載した図の左端の状態です。

 白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変化させることは、即ち、熱産生遺伝子をONにすることです。ところが、この遺伝子スイッチは長期的な遺伝子発現調節に使われるタイプであって、そう簡単にはON/OFFが切り替わらない仕組みのものです。だからこそ、「今日の帰りは寒かったなぁ。今から着込んで暖房つけて温まろう」などという、帰宅時における短時間の寒冷暴露では、スイッチが切り替わらないのです。そんなに世の中、甘くはありません。子どもたちのように、長期間にわたって裸(または薄着)で過ごすことによって、この遺伝子スイッチが切り替わるのです。

 白色脂肪細胞がベージュ脂肪細胞に変化して、それが増えたときのメリットは大変多くあります。例えば、大食いしても太らない体質に変わること。大食いしても血糖値が殆ど変化しない体質に変わること(ただし、大食いはやめておきましょう)。インスリンの感受性も高まるため、糖尿病や、脳の糖尿病と言われるアルツハイマー病とは無縁の体に変わること。基礎体温が高まるため免疫力がそれに応じて高まり、風邪やインフルエンザをはじめとした感染症に罹らなくなることなどです。他にもあると思われますが、もうこれだけで充分でしょう。あと、異性に更にモテるようになります。

 いかがですか…?!。極寒の冬の到来が楽しみになってきたでしょう。先ずは、薄着で過ごすところから始めれば結構だと思います(大人が裸で街を歩くと注意されますから…)。

 

 

 

 

コメント
コメントする

 カレンダー

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< April 2020 >>

 最新記事

 アーカイブ

 モバイル

qrcode

 山田豊文所長プロフィール

 ページ内検索

 その他

ページトップへ