山田所長ブログ facebook 杏林予防医学研究所

9月3日

2019.09.03 Tuesday 16:38 | comments(0) | kpmi0008

『人間以外は薬が毒であることを知っている』

 再び、ときわ動物園(山口県宇部市)の飼育員さんのブログから、大いに考えさせられたことの一つを紹介します。因みに、このお猿さんの種名は、ボンネットモンキーだそうです。

 それは数年前に、このお猿さんが、お腹を壊した時のことです。おそらく担当の獣医師さんの指示によるものと思われますが、どうしても飲ませたい薬があったそうです。しかし、お猿さんに薬を飲ませることが如何に大変であったかを書かれています。

 皆さんの中にも、自宅で飼っているペットにて同様の経験をされていることがあると思われます。或いは、人間の赤ちゃんや、小さな子どもに薬を飲ませたい時も、同様の経験をすることと思います。

 先ず、例えどのような剤形であったとしても、お猿さんが直接的に薬を飲むことは無いと考えてよいでしょう。そのため、飼育員さんは、サル用の固形飼料に薬を埋め込みました(写真左上)。何度目かまでは騙されていたそうですが、やがて埋め込まれている薬に気付き、かじった時に苦みなどの異常に気付けば、その場でポイッと捨ててしまうようになったそうです。

 次の手段として、写真右上にあるように、苦みをごまかすためにココアと混ぜ、それを小さな食パンに埋め込んで、ぎゅっと圧縮したものを作って与えました。最初の数回まではパクパクと食べていたそうですが、それ以降は、じっと眺めて薬の存在を確認すると、それを床に擦りつけて薬の部分を出してから、外側のパンの部分だけ食べるようになったそうです。
 その後、また別の食材を選んで、それに薬を埋め込まれたそうですが、同じような結果になるだろうと予想されながらも、残念ながらこの記事は終えられています。

 ところで、行動として正しいのは、このお猿さんです。場合によっては、薬の投与が功を奏することがあるかも知れませんが、やはり正しいのは、このお猿さんです。同様に、犬や猫が容易に薬を飲んでくれないのも、毒を飲み込まないようにするための本能的な仕組みが出来上がっているからです。人間の赤ちゃんや子どもが薬を飲んでくれないのも、彼らが毒物から遠ざかる本能を持っているからです。このことは、最大限に尊重すべき事だと思います。人間以外の動物たちがすることは、私たちも見習わなければなりません。もしあなたが薬を飲むように手渡されても、それをポイッと捨てなければなりません。

 

 

コメント
コメントする

 カレンダー

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>

 最新記事

 アーカイブ

 モバイル

qrcode

 山田豊文所長プロフィール

 ページ内検索

 その他

ページトップへ