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2月28日

2019.02.28 Thursday 11:55 | comments(0) | kpmi0008

『花粉のアレルギー性は針葉樹の精油で軽減される』

 掲載した写真は、京都上賀茂神社の参拝者用トイレです。2017年の春に完成したもので、たいへん広くて綺麗なことで有名になりました。ただ、ここで改めて紹介する理由は他にあります。なんと、トイレだというのに、宮大工が建築技術を駆使して完成させた総ヒノキの超高級トイレだという事です。ヒノキのお風呂というのは多くありそうですが、ヒノキのトイレというのは聞いた事がありません。

ヒノキチオールやツヨプセンなどのヒノキ科植物に含まれる精油成分の効果については以前に投稿しましたが、今回は花粉症の季節でもあるため、前回の『スギ花粉とトマトの関係』の続きとして書いてみようと思います。因みに前回は、トマトが生る季節には、いわゆる交叉抗原を含むトマトをしっかりと食べ、また免疫寛容を成立させやすくするために大腸内に土壌細菌をしっかりと棲まわせ、そのエサとなる食物繊維をしっかりと摂る、ということを述べました。今日のお話は、その効果を更に高める方法であると思っていただければ結構です。

 結論を先に言いますと、このトイレに飛んできたスギ花粉は、トイレ内に漂う精油成分によってアレルギー性を低下させてしまう…、ということなのです。

 どういうことなのかというと、複数の研究機関によって明らかにされてきたことの一つには、スギ花粉症が急増してきた背景には大気汚染がある。すなわち、大気中を漂う排気ガスやPM2.5などの各種の有害物質が花粉の表面にくっ付くことによって、花粉のアレルギー性や毒性が高まる。だからこそ、森林の多い地方よりも、都心部のほうで花粉症が発症しやすい傾向にある、ということです。もちろん、両者では食生活などの他の条件も異なることが多いでしょうから、尚さら大きな差になると考えられます。

 では、ヒノキなどの精油成分が漂う空間に花粉が飛んでくるとどうなるのか…。それは、花粉の表面に精油成分が貼り付き、花粉が精油成分でコーティングされてしまうのです。すると、そのコーティングされた花粉は呼吸器粘膜を侵すことがなく、むしろ呼吸器粘膜の活動度を向上させて、入ってきた花粉をいち早く呼吸器外に排出してしまうのです。

 また、精油成分でコーティングされた花粉は、排気ガスやPM2.5などの様々な大気汚染物質が付着し難くなります。建築資材としてスギやヒノキを頻繁に伐採していた時代では、山林内に切り出した材木や、切り株がたくさんあり、そこから大量の精油成分が放散されていました。そのため、既に精油成分でコーティングされた花粉が森林から出ていくことになるため、花粉が汚染される度合いが少なかったのだと考えられます。

 ヒノキは、日本と台湾にのみ生えている、いわば日本の木「日の木」ですし、スギは典型的な日本の固有種です。北海道などの気温の低くなる地域では代わりにトドマツが優勢樹種になりますが、分類上はこれらの3種ともマツ目に属する植物種です。古来の日本人は、伐採によって放散された精油成分によって、花粉の害を防いできたのだと考えることもできます。

 

 

 

 

 

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