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2月24日

2019.02.24 Sunday 10:31 | comments(0) | kpmi0008

『インフルエンザにかかりやすいのは土壌細菌不足』

今年のインフルエンザ感染者数は1,000万人に達したと報じられています。このように、インフルエンザにかかりやすくなっている原因も、インフルエンザの予防接種が効かなくなっている原因も、その多くは腸内フローラ(腸内細菌叢)が適切でないことが原因だということが判ってきました。(もちろん、インフルエンザの予防接種はお勧めできるものではありません)
言い換えるならば、インフルエンザを防ぐために、次のようなことをしても殆ど効果が無いということになります。その最たるものは、予防接種をする(インフルエンザワクチンを打つ)、マスクをする、手洗いをする、などです。次に効果が無さそうなのは、充分な休養をとる、栄養素がたっぷりの食事をとる、などです。
確かに、感染源から遠ざかるために人混みを避けたり、気道の防御力を高めるために加湿するなどというのは、それなりに有効かも知れませんが、それらは決して根本解決にはなりません。そんなことよりも、何倍も大切なことは、適切な腸内細菌叢を作ることです。

では、どのようにして適切な腸内細菌叢を作ればよいのか…、ということを知りたくなると思います。近年、ヨーグルトなどの発酵食品の需要が伸びてきました。また、腸内フローラを改善することを謳った飲料や健康食品などの需要も伸びてきています。では、それらによって、インフルエンザが抑えられてきたでしょうか? 答えは、申し訳ないですが、「ノー」です。そのような商品が有効であったのなら、今頃はインフルエンザもかなり減少しているはずです。しかし、結果は逆です。そのような商品に入っている細菌ではダメだということです。

また、ワクチンが効かないというのは、新たな免疫を獲得するときに協働しなければならない特定の細菌が、一般的な現代人の腸管内に殆ど居ないからです。そのような重要な細菌が、現代に開発されているヨーグルトなどに入っている人工的な菌種であるはずがありません。仮にそのようなものが有効だとしたら、昔の人たちはどのようにして免疫系を構築したのでしょうか?このように考えれば、自ずと答えが導き出されるはずです。

実際のところ、私たちの免疫系は、自然界に居る細菌の働きが加わることによって構築されます。では何故そのような細菌と一緒でなければ免疫系が構築されないのか…? これは考えても無駄です。哺乳類の進化の過程で、そのようになってしまったのです。なってしまったからには、それに従わざるを得ません。

近年になってクロストリジウム属の細菌がヒトの免疫系構築において非常に重要な働きを担っている事がわかってきました。クロストリジュウムは主に土壌中に多い細菌です。実際のところ、他にも色んな種類の土壌細菌が免疫系の構築に関与している事も分かっています。

今日の話のまとめにしたいことは、私たちの体は、一般的に想像できるレベルの何倍も、自然界との協調や協働が多いことです。なぜ多いのかと言えば、私たちの体は、自然界が何億年もの時を費やして作り上げたものだからです。だからこそ、私たちの腸管内には、自然界に多く居る土壌細菌が定着して一緒に働くのが本来の姿なのです。そのために、私たちは土壌細菌のエサになる植物の繊維質を多く食べることも、インフルエンザ対策として大変重要なことになります。

昨日から細胞環境デザイン学中級講座を開催しています。
本講座ではこの様な事を学びます。

 

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