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1月25日

2019.01.25 Friday 15:50 | comments(0) | kpmi0008

『子どもに普通に出される覚醒剤』

 いま、「発達障害である」とされる子どもたちが増え続けています。微妙な言い方をしましたが、この子たちの中には本当に発達障害だと言える例と、過剰な診断によって強引に発達障害だと判定された例が混在しています。両者共に増えていると考えられますので、その総和としての人数は、かなりの勢いで増えていることになります。これは非常事態であり、問題点が山積みですので、今回も含めて、何回かに分けてお話していこうと思っています。

 前者の概略のみ申し上げておきますと、本当に発達障害であると言える例が増えているのは、お子さまがお母さんのお腹の中にいるときに起きるトラブルが最大の原因であると考えられます。即ち、遺伝的というのではなく、お子さまの脳や神経系が出来始めてからヒトの脳としての基盤が出来る頃に生じる問題です。原因の多くは、お母さんが危険性を知らないがために起きてしまうことであり、それを知り実践していけば、問題の多くを解決できるのではないかと思われます。

 後者の、過剰診断によって発達障害であると判定される件については、これは現代医療の大半の領域に蔓延している非常に大きな問題です。発達障害と呼ばれるものの内訳としては、注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム(含:アスペルガー症候群)、情緒障害、学習障害などのように分けられていますが、少なくとも前3者に関してはしっかりとした検査法や診断基準がありません。以前ならば、子どもの発達途上において一過性に現れる特徴であり、その子の個性でもあり、成長に伴って大きく変化していくものであると捉えられていました。しかし、今では病人のような扱いを受けることになっています。

 そこで、先ずは、最も緊急性の高いことについてお話ししておこうと思います。お子さまが何らかの発達障害であると判定され、医療機関を訪れたときに何らかの薬を出されたならば、それは決して飲ませてはいけません。例えば、ADHDに対しては、小さなお子さま向けに「コンサータ錠」が処方されることが多いようです。これの有効成分名は「メチルフェニデート」です。「コンサータ錠」は徐放性の設計になっていますが、そうでないものには「リタリン」という商品もあります。これらの薬の有効成分である「メチルフェニデート」は、覚醒剤の代表であるアンフェタミンと同様の作用機序を持つ、いわば覚醒剤なのです。法的に、医薬品として使うものを覚醒剤と呼ぶことを避けるために、あえて「精神刺激薬」と呼ばれます。呼び方を変えているだけであって、実質上は覚醒剤です。

 なぜこれがADHDの子どもに処方されるかと言うと、理屈的には、メチルフェニデートは神経細胞同士の接合部であるシナプス間隙に放出されたドーパミンやノルアドレナリンを再取り込みするトランスポーターの働きを阻害します。すると、シナプス間隙にドーパミンやノルアドレナリンが溜まりやすくなって濃度が上がります。この作用が、ADHD の子どもを鎮静させ、衝動的行動を軽減するというものです。平たく言えば、ADHDのこどもはドーパミンやノルアドレナリンが少ないかも知れないから、これの濃度を上げればよいだろうという理屈です。

 こんなふうに、薬物でもってトランスポーターを阻害すれば、次に何が起こるかというと、その状態に依存するようになります。ドーパミンやノルアドレナリンの濃度が簡単に高まってしまうので、「放出をサボろう」とか、「受容することも少しサボろう」とするわけです。そのため、このメチルフェニデートにも強い精神依存が発生します。即ち、やめられなくなるのです。やめるとドーパミンやノルアドレナリン不足が以前よりも強く現れることになり、だからといって投与を続けると、これが切れたときには覚醒剤が切れたときの状態、即ち禁断症状が強く現れるようになります。禁断症状を緩和するために更に長期間使用すると、最終的には死ぬことになります。要するに、覚醒剤の乱用による死が訪れることになるのです。

 日本では、2006年までにメチルフェニデートが原因で亡くなった子どもは19人であると報告されているようですが、実際にはもっと多いと思われます。それにも拘わらず、未だに子どものADHDに対して第一選択薬的に処方されています。要するに、このような怖い薬物が、ごく簡単に処方されて子どもたちに飲まされるのです。その結果、子どもの脳は健全になるどころか、覚醒剤と同じ機序によって破壊されることになります。

 そもそも、子どもの頃は好奇心が強く、何かをしているときに別のものが目に入ると、いままでしていたことを放っておいて、新しいものに気を引かれて夢中になります。これを多動性・衝動性・注意欠陥であると判定して覚醒剤を投与するのです。これが、精神科の領域に蔓延る医療ビジネスです。子どもの脳の発達がその時点で止まり、破壊の方向に進みます。青少年の凶悪な事件が増加していますが、このような向精神薬による影響が多大です。本人が亡くなる前に、他人に被害を与え、多くの人を悲しませることにもなります。絶対に引っかかってはいけません。

 

 

 

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