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12月28日

2018.12.28 Friday 13:02 | comments(0) | kpmi0008

2年前の今日投稿した文章です。年越しにあたり再投稿します。

年末には、年神様をお迎えするために鏡餅や門松、注連縄(しめなわ)の準備をしたり、年始には神社に参拝に行かれるなど、何かと神事に関わることが多い時期になってきました。
左側の写真は、春日大社に置かれている「大麻」です。「大麻」という単語は一般的には「たいま」とよみますが、神道で用いるものは「おおぬさ」とよみます。もちろんアサ(麻)の繊維で作られたものです。「麻」に「大」の文字が付けられて「大麻」になった理由は、麻というものを更に敬い尊ぶためだそうです。
大麻が置かれている傍には、「御本殿を参拝される前に、日頃、知らず知らず犯した自分の罪や咎(とが)を、この祓串(はらえぐし)で左右左の順にお祓いください」との説明が書かれています。

また右側の写真は、徳島県の上一宮大粟(かみいちのみやおおあわ)神社ですが、この注連縄は日本国産のアサのみで作られています。昔は、多くの神社の注連縄が国産のアサで作られていたそうですが、材料の調達が難しくなってきたため、今では9割が中国産のアサや、或いは化学繊維に置き換わっているそうです。
材料の調達が難しくなった理由は、戦後に設けられた大麻取締法によって、特別に許可された農家以外はアサの栽培が禁止されたからです。

アサにどのような成分が入っているのかを知らない時代にこれを神事に用いた理由は、アサという植物はたいへん不思議な力を持っているので、これはきっと神様のものだと感じ取られたからに他なりません。そのような大切な植物のことを、多くの人が勘違いさせられているのです。「大麻」という文字を見た瞬間、どのようなことが脳裏をよぎるのか…、おそらく「大麻=麻薬」というイメージでしょうか。これはとんでもない誤解です。

繊維が採られるアサは「産業用大麻草(ヘンプ)」として、陶酔作用をもたらす成分であるTHCという成分はほとんど含まれていません。そのかわり、特に繊維を採る部位である茎に、カンナビジオールという成分が多く含まれています。これには、がんを治したり、各種の精神疾患を治したり、過剰な炎症を抑えたり、免疫系を正常化させたりして、それこそ殆どの疾患を治癒させる能力があります。だからこそ古代の人々が、これは神様の植物だと感じ取ったのでしょう。

年末年始を迎え、産業的にも、医療的にも、この計り知れない能力を秘めたアサ(麻)という植物を、もう一度見直す機会になればよいと思います。

 

 

 

 

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