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11月5日

2018.11.05 Monday 17:06 | comments(0) | kpmi0008

学校給食に関して、お隣の韓国から素晴らしいニュースが飛び込んできました。

◆2021年からソウル市内すべての小・中・高校で“オーガニック無償給食”施行
(10月29日 ハンギョレ)
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/31972.html

この記事によると、まずは来年の2019年から、ソウル市内の高校3年生(約24,000人)に対してオーガニック無償給食を試験的に導入し、2020年には高校2年生、2021年には高校1年生にまで拡大しつつ、最終的には公立/私立なども関係なく、小中高の全児童・生徒に適用する方針のようです。

韓国といえば、2007年にアジア初となるトランス脂肪酸の法規制がスタートし、製菓会社が自社製品からのトランス脂肪酸の完全排除を実現させるなど、“トランス脂肪酸対策先進国”ぶりを随所に発揮しています。

また、小中高で提供される給食において、トランス脂肪酸をはじめとする油脂類や糖類、食品添加物などの使用を制限し、コメを中心とする季節に合わせた旬の食材を用いることにより、将来的な生活習慣病の予防策が講じられています。これらも2007年から学校給食法で義務づけられており、定期的にチェックを行って基準に達しない場合は、給食会社や栄養士が罰金や懲戒処分などの対象になったりするという徹底ぶりです。

私は2009年、韓国食品研究院主催のシンポジウムに、メンタルヘルスと食事療法に関するテーマで講師として招かれたことがありました。きっかけは、私の著書『病気がイヤなら「油」を変えなさい!』(河出書房新社)が韓国で翻訳されたことでした。中央日報の記者が翻訳版のカバーに絶賛のコメントを書いてくれたのですが、同院の研究者がこの本を読むと共に、コメントしてくれた記者がこの研究者に私のことを推薦してくれたという流れで、シンポジウムへの招待の手紙が私に届いたのです。

この時のシンポジウムでは、油の問題の深刻度は大人と子どもで全く違うことや、子どもたちの脆弱性には最大限の注意を払わなければならないことなどを強調してお伝えしました。講演後の反響は非常に大きく、講師は私の他にも複数いたものの、参加者からの質問が私に集中したのを今でも覚えています。

こうした経緯ゆえに、韓国でこのような動きがみられるのは、個人的にも実に感慨深いのです。

韓国の一連の取り組みに見習い、日本でもいち早く学校給食の抜本的な改革に着手しなければなりません。ありとあらゆる面で大きく後れをとっているのは明白です。

子どもたちが病む社会に未来はない――。このことを、ひとりでも多くの人が深く理解し、具体的な行動に移していただければと思います。そして、その一環として私が思い描いているのが、日本幼児脂質栄養学協会(JALNI)を通じたさまざまな活動なのです。

 

 

 

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