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10月26日

2018.10.26 Friday 15:10 | comments(0) | kpmi0008

『人はなぜ、断食が必要なのか』《続編》
〜食べない時期があることを前提に体はできあがっている〜

昨日は、私が特別顧問を務める分子整合医学美容食育協会主催の「ファスティングマイスターフォーラム2018」に招かれ、東京の八芳園に行ってきました。350人もの参加者による大規模なイベントで、私もゲストの一人としてスピーチをさせていただきました。

ゲストの中では、大鼓方能楽者の大倉正之助さんのお話が特に興味深く、示唆的でした。

大倉さんによれば、大鼓(おおつづみ)という楽器は独特の乾いた硬い音が特徴で、その音は「天地人」をつなぐ役割があるのだそうです。天地人は文字通り、天・地・人という、世界を構成している3つの要素のことで、宇宙に存在する万物を意味しています。

このお話を聞いたとき、私たちの生命活動にも多くの点で共通することに気づきました。細胞にも「タンパク質」「遺伝子」「生体膜」という天地人があり細胞レベルの生命現象はこれら3つの要素が柱になっていて、定期的な断食は、それぞれが正常に機能する重要要件だからです。

「タンパク質」(生体タンパク質)は、正しくつくり、正しく働かせるという品質管理が極めて重要であり、各細胞内にも品質管理システムが備わっていますが、さまざまな要因でこのシステムがうまく機能しなくなり、タンパク質の合成異常や変性が発生します。断食には、こうした品質管理システムを是正する働き、いわば「茹で卵を生卵に戻す」ような働きがあるのです。

「遺伝子」は全身の細胞で共通していて、TPOに応じて遺伝子のスイッチを入れたり切ったりするという、遺伝子発現のコントロールによってさまざまな生命活動が行われています。このコントロールがうまくいかなくなるとさまざまな健康問題につながるわけですが、ここでスイッチのオンとオフを適切に行うようにするのも、断食の持つ働きです。

「生体膜」の主要な構成要素は脂質(脂肪酸)です。そこにトランス脂肪酸などの有害物質が入り込むと、膜の流動性や安定性に支障をきたし、細胞の機能があらゆる面から疎外されることになります。しかし断食を行えば、体脂肪の燃焼と共に脂溶性の有害物質も遊離し、体外への排泄が促されるため、体内の解毒を進めたり脂質改善の準備を整えたりすることができます。

これらの事は、私達の身体は、食べられない時期がある事を前提として出来ている事を示唆しています。食べない事は食べる事と同じ程度に重要だということです。

先日も投稿したように、今月中旬に京都の大原で長期ファスティング合宿を開催し、参加した全ての方から大絶賛でした。ぜひ皆さんも思い切って長期ファスティングに挑戦してみて下さい。

なお、明日からの土日で杏林アカデミーの中級講座を開催します。2日間の講義を行うのが今から楽しみです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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