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9月14日

2018.09.14 Friday 13:34 | comments(0) | kpmi0008

明日からの三連休は、杏林アカデミーの上級講座(第22回)です。9月に入ってずいぶん過ごしやすくなった京都に、今回も意欲あふれる方々が集まってくださいます。

さて、今週の半ばに、がん患者の生存率に関するデータが公表されたのは、皆さんもご存じかと思います。

◆国立がん研究センターHP プレスリリース
https://www.ncc.go.jp/…/inf…/pr_release/2018/0912/index.html

2011年にがんの診断を受けた人の「3年生存率」が初めて集計・公表されたもので、他のがんに比べて、膵臓がんの生存率の低さが際立っているのが分かります。予後不良がんの代表格であることを改めて認識させられます。

その一方で、これはまるで、現代医療ががん治療に白旗を上げているようにさえ映ります。

というのも、「国民が必要な時に、自分に合った正しい情報を入手し、適切に治療や生活等に関する選択ができるよう、科学的根拠に基づく情報を迅速に提供するため」という名目で、これまで一般的だった5年生存率より早い段階の3年生存率が、新たに行われるようになったというのです。

要は、医者にはがんを治せないから、がんになった人は、今後どうするかを自己責任で判断してほしい…というニュアンスに読み取れるわけです。本来は、「正しい情報を入手し、適切に治療や生活等に関する選択ができるよう」、患者にケアやアドバイスを行うのが、医師の役目ではないでしょうか? これでは責任転嫁としか思えません。

そもそも、こんな数字を提示すること自体、該当患者に対して余計な精神的苦痛を強いることになり、結果として予後不良を助長する恐れさえあります。がんとディストレス(ネガティブなストレス)は、非常に密接に関係しているからです。

もっと言うと、医師が患者に余命宣告を行うのもおこがましい限りです。そんなものは、いわば患者の「細胞」が決めることだからです。患者から「あと何年生きられますか…?」と不安げに尋ねられたら、「それはあなた次第ですよ!」と力強く励ませばいいだけの話だからです。

細胞の環境を整えれば、がんにはならないし、たとえがん細胞があったとしても正常な細胞に戻っていく――。この可能性へのアプローチを突き詰めていくのが細胞環境デザイン学であり、杏林アカデミーの存在意義でもあります。

その手助けやヒントになるよう、3日間の講義を全力で進めていきたいと思います!

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