山田所長ブログ facebook 杏林予防医学研究所

7月11日

2018.07.11 Wednesday 12:34 | comments(0) | kpmi0008

【世界中でのストロー廃止と日本の現状】

コーヒチェーンのスターバックスが、世界各国で展開する約28,000店舗の全てにおいて、プラスチック製の使い捨てストローを2020年までに廃止すると発表しました。
https://this.kiji.is/389056225926644833

プラスチックごみは、それ自体が環境ホルモンなどの有害物質の溶出源になるだけでなく、細かくなったプラスチックは他の有害物質を吸着しやすいことも知られています。最終的に海へと行き着いたプラスチックごみを誤食したり、ごみに絡まったりして、海洋生物が死亡する例も相次いでいます。ストローは特に問題視されており、今回の発表は、こうした環境汚染への懸念が世界的に高まっていることに対応したものです。

ちなみに、この発表の1週間前には、スターバックスの本社があるアメリカのシアトルが、都市としては世界で初めて、飲食店でのプラスチック製の使い捨て食器の提供を禁止する条例を施行しました。EUでも今年5月、海洋汚染問題の原因となっている主要な使い捨てプラスチック製品10種類(ストローやトレイ、食器、マドラーなど)の使用を、EU全域で禁止する法案を提出しています。アジアでは台湾が真っ先に乗り出し、来年7月から飲食店でストローを禁止するという規制案を先月発表しています。

日本の企業や自治体でこんな取り組みをしている話など、聞いたことがありません。この手の問題に対する意識の高さや行動の早さが、世界と日本とでは何もかもが別次元のように思えてならないのです。

現に、G7(主要7ヶ国首脳会議)では、海洋保護に向けて各国がプラスチックの削減を促進するという「海洋プラスチック憲章」を提唱し、欧州各国はこの憲章に署名しましたが、日本は署名を見送ったという経緯があります。事の重大さとコストを天秤にかけた結果、後者を優先してしまっているわけです。

これは、トランス脂肪酸をめぐる問題なども全く同じことが言えます。日本は世界に大きく後れをとっている事実をいち早く認識し、これ以上の恥をさらさないよう緊急に行動を起こすべきだと思います。

プラスチックごみに関するこうした世界の流れについては、先月に私の寄稿記事が掲載された『DAYS JAPAN』の特集でも紹介されました。改めて、プラスチック製品や環境ホルモンの問題についてタイムリーに寄稿できたことを誇りに思います。同時に、これがいかに深刻な問題であるかを再認識する上でも、一人でも多くの方にこの特集を読んでいただければと願っています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07CXK4NF1

コメント
コメントする

 カレンダー

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

 最新記事

 アーカイブ

 モバイル

qrcode

 山田豊文所長プロフィール

 ページ内検索

 その他

ページトップへ