山田所長ブログ facebook 杏林予防医学研究所

7月2日

2018.07.02 Monday 14:57 | comments(0) | kpmi0008

以前から親交のある衆議院議員の山井和則さんが、写真の一文と共に資料を送ってきてくださいました。

それは、先月に行われた国会の衆議院厚生労働委員会の議事録(速報版)で、山井さんが私の名前や活動、著書などを紹介しながら、トランス脂肪酸の問題について言及したものでした。

・世界保健機関(WHO)が2023年までにトランス脂肪酸の根絶を呼びかけている
・今年6月からアメリカ食品医薬品局(FDA)が部分水素添加油脂の食品利用の規制をスタートする
・アメリカではトランス脂肪酸の規制を行うにつれて、さまざまな健康問題が減少した
・今後、トランス脂肪酸による健康被害がますます深刻になる
・小さな子どもへの悪影響が特に懸念される

こうした背景を山井さんが説明しつつ、トランス脂肪酸に関する表示義務化の必要性を訴えても、出席していた大臣や副大臣は、食品安全委員会の「日本人の摂取量はWHOの指針よりも少ないから問題ない」という主張に徹するばかりで、「小さな子どもが犠牲になる」と伝えても「バランスのよい食事が大切」と返すだけでした。

山井さんがトランス脂肪酸の問題を最初に取り上げたのは、2007年の11月。同年7月に刊行された、私の著書『病気がイヤなら「油」を変えなさい!』(河出書房新社)をたまたま読んで下さり、「トランス脂肪酸の問題についてもっと詳しく教えてほしい」と私に連絡してこられたのがきっかけでした。その際は内閣府に向けて「質問主意書」を提出されたのですが、当時の内閣府の回答は、まさにけんもほろろといったものでした。

今回、FDAの規制開始や、『週刊新潮』に連続で掲載された私のコメント記事などを受けて、山井さんは再び国会で問題提起されたわけですが、悲しいかな、10年が経過した今回も「けんもほろろ」のままだったわけです。

日本がいかに「トランス脂肪酸後進国」であるかを、まざまざと見せつけられたような気持ちになりました。

発達途上の子どもは「大人を小型化したもの」ではありません。全てが未完成であるがゆえに、大人に比べて有害物質への脆弱性が非常に高い上に、有害物質への耐性もきわめて低いのです。心身のさまざまな機能が完全に成熟した大人とは、何もかもが全く異なっています。それなのに、有害物質に対する基準値や指針は子どもも頑強な大人も同じ扱いになっています。その為に早くから心と身体を崩す子供達が急増し続けています。

企業名と商品名を勇気を持って告発した週刊新潮の今回の記事は、この異様な日本社会を変える起点となるものです。

日本の世直しのために、地道に活動を続けていらっしゃる山井さんには改めて敬意を表すると共に、皆さんも今一度、トランス脂肪酸の問題に注目しつつ、草の根的に声を上げ続けていただきたいと思います。

 

 

 

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