5月30日
2018.05.30 Wednesday 15:44 | comments(0) | kpmi0008
【若年世代のがん罹患率に思うこと】
国立がん研究センターが、若年世代で発症しやすいがんについて年代別に分析し、その結果をホームページの「がん情報サービス」で公表しました。
◆小児・AYA世代のがん罹患
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/child_aya.html
ちなみにAYA(アヤ)とは、英語のAdolescent and Young Adult(思春期世代と若年成人)の頭文字で、15〜39歳の世代を意味する言葉です。
分析の結果、小児では「白血病」が最も多く、その次に多いのが「脳腫瘍」でした。15〜19歳でも「白血病」が最多で、「胚細胞腫瘍・性腺腫瘍」(精巣がんや卵巣がんなど)がこれに続きました。20代では「胚細胞腫瘍・性腺腫瘍」がトップで「甲状腺がん」も多かったほか、30代は「女性乳がん」の罹患率が最も多くなっています。
加齢に伴ってがんリスクが高まる中高年世代ならまだしも、若年世代がこれらのがんを発症している現実には、改めて大きな驚きや違和感を覚えずにはいられません。また、10年前の調査に比べてがん罹患率が総じて高くなっており、この要因として、「がん登録の精度向上」があげられていましたが、決してそんな理由だけではないはずです。私たちの生活習慣や食習慣に数多くの致命的な問題が潜んでいるのは間違いありません。
特に気になるのは、生殖系のがんが目立つことです。そこには、“ホルモンカクテル”の牛乳や乳製品、あるいは細胞膜を狂わせるトランス脂肪酸などの悪影響は言わずもがな、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)をはじめとする種々の有害物質による「複合汚染」のせいで、細胞の環境が乱れに乱れている様子も大いにうかがい知れます。
ちなみに環境ホルモンの問題については、フォトジャーナリズム月刊誌の『DAYS JAPAN』に寄稿することになりました。『DAYS JAPAN』には以前に、米国食品医薬品局(FDA)のトランス脂肪酸禁止をテーマに寄稿した経緯があり、それに続いての依頼です。
今回は、主にプラスチック製品に潜む危険について執筆しています。掲載号は来月の6月中旬に発売されますので、今から楽しみにしていてください!