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1月30日

2018.01.30 Tuesday 10:02 | comments(0) | kpmi0008

【穀菜食(マゴワヤサシイ食)でフレイルを防ごう】

近年になって、高齢者の健康に関するキーワードとして「フレイル」という言葉をよく見聞きするようになりました。

フレイル(frail)とは2014年頃から提唱され始めた概念で、加齢と共に運動機能や認知機能が低下し、心身が虚弱した状態を意味します。フレイルの高齢者では活力が衰え、体重減少や筋力低下がみられるほか、転倒や骨折、入院、認知症など、さまざまな健康問題のリスクが高まります。また、フレイルを経て要介護状態になる高齢者が多いことから、大きな社会問題となっています。

そんな中、野菜や果物、全粒穀物、豆類、種実類などの植物性食品主体の地中海食(Mediterranean diet)が高齢者のフレイルのリスクを低下させるという、心強い研究結果が報告されました。

英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームは、地中海食とフレイルの関連性についてこれまでに調査された、フランス、スペイン、イタリア、中国で行われた4研究(計5,800名の被験者)の再検証を実施しました。その結果、地中海食を最も忠実に実践した人では最も忠実ではなかった人に比べて、平均4年の追跡期間におけるフレイルの発生率が半分未満になっていたのです(グラフ)。

“元気な高齢者に肉好きが多い”という話は、肉を食べているから元気だというわけではなく、元気だから食欲があり、「嗜好品」としての肉も楽しむ余裕があるのだ・・・と解釈すべきしょう。そして、高齢者の元気の秘訣こそ、玄米や豆類、野菜を中心とした「穀菜食(マゴワヤサシイ食)」なのだということが、今回の研究結果からも改めてうかがい知れます。

<参考文献>
◆Adherence to Mediterranean Diet Reduces Incident Frailty Risk: Systematic Review and Meta-Analysis
http://onlinelibrary.wiley.com/d…/10.1111/jgs.15251/abstract

 

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