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10月10日

2017.10.10 Tuesday 17:40 | comments(0) | kpmi0008

【名誉や地位への執着は短命、仕事の継続は長寿をもたらす】

「あなたが人生で大切だと思うものを重要な順に3つ選択してください」という質問を、40歳から79歳までの約5万人(51,253人)に問いかけた結果があります。なお、これは、厚生労働科学研究費補助金の研究事業により、東北大学の辻一郎教授が主任研究者となって行われたものです。

結果は、表の上段に示したとおりで、多かったものから順に並べています。最も多かったのは「健康」であり、89%を占めていることからも、健康に対する意識の高さを伺い知ることができます。2番目に多かったのは「家族」(74.4%)、3番目は急に減って「仕事」(39.4%)となっています。なお、パーセンテージの合計が100%を超える理由は、“3つ選択できる”ことからです。

次に、このときの回答者を12年間にわたって追跡調査し、回答ごとの死亡者数(死亡率)が調べられました。その結果を表の下段に示しています。これは、死亡率の高かった順に並べています。
その結果、最も死亡率の高かったのは、「名誉」が最も大切であると答えた人達であり、第2位は「地位」と答えた人達になりました。要するに、人生において名誉や地位が最も大切であると思っている人は、長生き出来ないということになります。

逆に死亡率が最も低かったのは「仕事」が最も大切であると答えた人達です。これは、「健康」が大切であると答えた人達よりも死亡率が低いわけであり、大いに考えさせられる結果になっています。要するに、健康は大切であるが、それ以上に仕事を大切にすることが、健康長寿の最大の秘訣であると、言えるのではないでしょうか。

このことからも、世界の長寿村において超高齢者が健康である最大の理由は、生涯にわたって仕事を持っていることである、と結論づけてよさそうです。因みに、「趣味」と答えた人の死亡率はさほど低くはありません。結局、名誉よりも、地位よりも、趣味よりも、純粋に仕事を続けることが最も健康長寿に結びつくということになります。

 

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