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4月10日

2018.04.10 Tuesday 13:05 | comments(0) | kpmi0008

昨晩は、京都仏教会主催の「お釈迦様を讃える夕べ」に出席してきました。

この催しは、釈迦の誕生日である旧暦の4月8日前後に毎年行われているものです。

催しの最初には甘茶(あまちゃ)が振る舞われました。これは、釈迦が生まれた時に複数の龍が現れて甘露の雨を降らせたという伝説に基づくものです。このことから、釈迦の誕生日を祝う「花祭り」では、仏像に甘茶を注ぎかける風習もあります。

特別講演では、俳優の柳生博さんのお話に強く共感しました。
タイトルは「子どもの頃の景色が日本の未来をつくる」というものでした。

柳生さんといえば、山梨県で運営している「八ヶ岳倶楽部」や「柳生の森」が有名です。作庭家でもある柳生さんは、八ヶ岳の山麓にある自宅周辺で、雑木林の整備や樹木の移植などの活動を続けられています。自身の原体験を通じて、幼少期から自然の中で過ごすことの重要性を後世に伝えていくべく、このような活動をされているのだというお話でした。

終わりの挨拶では、青蓮院の東伏見慈晃門主による、「真の幸福」に関するお話も非常に印象的でした。

・敬田(きょうでん)・・・仏法僧の三宝を敬うこと
・恩田(おんでん)・・・父母や先祖の恩に報いること
・悲田(ひでん)・・・世の中の多くの人にも慈悲の心を持つこと

この3つを総称して「三福田」(さんふくでん)と呼ばれます。こういう生き方をすれば、その人が幸せになれるとのことです。

ちなみに「田」の字は、供養を通じて福徳が得られる3つの要素を田畑にたとえたものです。つまり、春になって田んぼや畑に作物の種をまき、秋には収穫できるように、徳を積んで果報を受けることこそが、私たちにとっての「真の幸福」であるということです。

催しの最後には、京都仏教会会長の有馬鯆譴気鵑砲茲觸颪披露されました。鮮やかな朱色の紙にしたためられたのは「古松談般若」(こしょう はんにゃを だんず)という禅語です。この言葉は、「幽鳥弄真如」(ゆうちょう しんにょを ろうず)と対句になっていて、二つを合わせると「古い松が般若を語り、山奥の鳥が真如を表す」という意味になります。要するに、花鳥風月、山紫水明、森羅万象、自然界を形づくるありとあらゆるものが、真理を示しているのだ・・・という、非常に深い言葉です。

私は普段から、自宅近くの賀茂川周辺での早朝ウォーキングを日課にしていますが、川のせせらぎや野鳥の声、色鮮やかな草木、そして空を流れる雲など、四季折々の自然とふれあうたびに、宇宙とつながっていることを実感します。だからこそ、有馬さんの書の意味がよく理解できるのです。

また子どもの頃、親に連れられて花祭りに出かけ、甘茶を飲んだ記憶が懐かしく思い出されました。仏教の素晴らしさや人との出会いのありがたさを、改めて認識できたひと時でした。

そして、私が親しくお付き合いさせて頂いている相国寺の小林玄徳さんに柳生さんを紹介していただき、私のモットーでもある「自然を食べ、自然に生きる」と多くの面で通じるものがあると、話が大いに盛り上がりました。

 

 

 

 

 

 

 

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