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8月10日

2017.08.10 Thursday 14:43 | comments(0) | kpmi0008

以前にも甘酒について書いたのですが、とある調査では、2016年には2015年の1.6倍、130億円を超える市場規模にまで成長を遂げているのだそうです。確かにお店でも以前よりもよく見かけるようになりましたし、健康雑誌などでも頻繁に取り上げられており、炊飯器やステンレスボトルで手作りする人も増えているようです。

この甘酒ブームの中でうれしいのは、酒粕を使用した甘酒ではなく、米と米麹を発酵させて作る米麹甘酒が中心となってきている点です。酒粕甘酒の場合、酒粕のほかに砂糖などの甘味料が必ず必要になってきますが、米麹甘酒は、砂糖は一切使用せず発酵による自然な甘さが特徴です。また、アルコール成分は一切含まれないことから日常生活にも差し支えなく、小さな子どもから年配の方まで安心して口にすることができます。

甘酒の起源は古墳時代にまでさかのぼり、『日本書紀』に甘酒の起源とされる天甜酒(あまのたむざけ)に関する記述があるといわれています。俳句において夏の季語にもなっている甘酒は、夏の水分補給にはもってこいの栄養豊富な飲み物であり、夏バテを防ぎ、体力回復にも大変効果的です。具体的には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖や、システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸、そしてブドウ糖といった栄養が豊富に含まれています。
江戸幕府は庶民の健康を守るため、老若男女問わず購入できるよう甘酒の価格を最高で4文に制限していたといいます。このことからも、甘酒が健康を維持するうえでどれほど重要な位置付けだったかがよくわかります。

1点注意したいのは、暑い夏だからといって、キンキンに冷えた甘酒を飲んでいてはいけないということ。なぜなら、夏場で体内熱産生量が減っている中、冷たい飲み物で一気に消化管内を冷やしてしまうと、再び温まるまでに時間がかかり、水分やその他の栄養素の十分な吸収を期待することができないからです。
暑いときこそ熱いものを口にするよう心がけ、この暑い夏を元気に乗り切っていきましょう。

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